令和5年度人権擁護啓発ポスターコンクール優秀作品を掲載しました。

人権擁護啓発ポスターコンクールは、府内の小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・特別支援学校及び外国人学校に在籍する児童・生徒が、人権をテーマとしたポスター(絵画)の制作を通じて基本的人権について理解を一層深め、人権尊重の精神を養う機会とするため、昭和59年度から実施しています。

令和5年度の人権擁護啓発ポスターコンクールには、170校から3849点の応募をいただき、入選者が以下のとおり決定しました。

12団体賞受賞作品の紹介

知事賞

八幡市立さくら小学校5年

手嶋 あん(てしま あん)さん

講評

明るく優しい色調で、たくさんの笑顔が丁寧に描かれています。

杖など、その人にとって大切なものも描かれています。

「誰のものでもないあなただけの笑顔」を「守りたい」、

「大切にしたい」、「大切にしてほしい」など、

見る人によって受け取るメッセージが変わる楽しいポスターです。

京都市長賞

京都市立常磐野小学校4年
西墻 明夏(にしがき めいか)さん

講評

画用紙からあふれるくらいに大きく描かれた、明るく柔らかな表情の「地球」

と色鮮やかな「虹」に、思わず笑みがこぼれます。作者の伝えたい思いが

キャッチコピーとモチーフに素直に表現され、作品を観る人の心に響きます

ペン・絵の具・コンテといった様々な描画材を使い分けながら、

インパクトと温かみのある作品に仕上げています。

 

京都府教育委員会教育長賞

南丹市立八木中学校2年
治田 夕希穂(じた ゆきほ)さん

講評

赤ちゃんからお年寄り、そして、海外にルーツを持つ人、消防官、警察官など、

様々な年齢、職業の人たちの優しい笑顔が画面いっぱいにあふれています。

丁寧に思いを込めて描かれた花が思いやりのあふれた温かな町を想起させてくれます。

自分の町も笑顔があふれる町にしたいなと思わせてくれる作品です。

 

 

京都市教育長賞

京都市立修学院中学校3年

太田 温(おおた ぬく)さん

講評

形、色、模様など多種多様な服の上に座っている人物は、今どきの若者らしく髪にインナーカラーを入れ、

多くの服の中から「自分らしさ」を選んでいることを誇らしく思っているように、こちらを見て微笑んでいます。

中学生の多感な時期は「自分とは」を考える時期であり、このポスターからは

「自分らしさを大切にしたい、あなたらしさを大切にして生きてほしい」というメッセージが伝わってきます。

 

京都府市長会会長賞

南丹市立殿田小学校2年
加藤 虎鉄(かとう こてつ)さん

 

講評

年齢も、服装も違う、笑顔の7人が手をつなぎ、大きな輪を作っています。

「この輪の中においでよ」と誘ってくれているようにも見えます。

温かな色でまとめられ、この作品の7人の優しい笑顔は、見ている人も笑顔にし、

さらに、笑顔の輪を大きく広げてくれそうです。

京都府町村会長賞

宇治田原町立宇治田原小学校3年
西野 杏莉(にしの あんり)さん

 

 

講評

世界に目を向け、地球上の全ての人の人権について考えたポスターです。

いろんな国や地域の人が描かれ、私達が暮らす地球も笑顔でこちらを向いています。

回りにはたくさんの花が咲き、メッセージを視覚的に伝えています。

国、民族にかかわらず、一人一人が、尊重されるべき存在であることを伝える作品です。

京都府人権擁護委員連合会長賞

京都市立葵小学校5年
田中 葵(たなか あおい)さん

講評

人物の表情やポーズ、民族衣装が丁寧に描かれていて、一人一人を大切に思う作者の気持ちが伝わってくるようです。

人物はくっきりとした線と明るい色彩で描かれる一方、周りの背景は柔らかな色使いとぼかしたタッチの筆使いで表現され、

描き方の違いがポスターとしての立体感に繋がっています。「彩りの笑顔」というフレーズも印象的です。

 

京都商工会議所会頭賞

京都市立洛水中学校2年
金江 柚月(かなえ ゆづき)さん

講評

このポスターの一番の魅力は「優しく、あたたかな色彩」です。人権について考えるとき、

人々の心がこのポスターのような色で包まれていてほしいと感じる優しいトーンで描かれています。

言葉につていも文字の大きさを変えたり、明るい白色で配色されてたりしており、

文字数が多くても圧迫感を感じることなく両サイドにバランスよく配置されているところも作者の工夫が見て取れます。

京都府商工会連合会会長賞

向日市立第5向陽小学校1年
山下 陽(やました はる)さん

講評

青く晴れた空の下で3人の子どもたちが楽しそうに笑っています。3人はお互いに大切な友だちなのでしょう。

力強いタッチで描かれていて、のびのび描いている様子が目に浮かびます。

明るい色づかいと、描かれた子どもたちの元気で優しい笑顔が、この絵を見る人の心を温かく元気にしてくれます。

京都府中小企業団体中央会会長賞

京都精華学園高等学校3年
田中 姫和(たなか ひより)さん

講評

家族みんなで育てている花が咲き誇っている様子が丁寧に描かれています。

人物と花で描き方を変え、お互いに引き立て合い、変化のある画面をつくり出し、

見る人を楽しませてくれます。子どもたちを守り、未来につなげていこうという

思いが込められた作品です。

京都府農業協同組合中央会会長賞

京都市立羽束師小学校6年
塩見 祐太(しおみ ゆうた)さん

講評

人権を自分事として捉え、人権に対する意識を仲間と共に創り上げていこうとする、

作者の思いと勢いが伝わるポスターです。

がっちりと肩を組んで輪になり、虹と共に画面を取り囲んでいるような構図や、

表情の力強さに目を引かれます。暖色を基調とした色使いの工夫から、未来への希望が感じられる作品です。

京都府社会福祉協議会会長賞

八幡市立男山第二中学校1年
安村 梨愛(やすむら りいな)さん

講評

隅々まで思いを込めて丁寧に描いてあることに好感が持てる作品です。

優しさで人と人が繋がっている場面がたくさん描かれています。

優しい気持ちで接してもらうと、優しい気持ちになり、次の人へとどんどん

「優しい気持ち」が連鎖していくんだ!ということに気付かせてくれるポスターです。

 

応募作品全体講評

今年も多くの学校で「人権擁護啓発ポスターコンクール」に取り組まれ、子どもたちの「人権」に関わる「思い」や「願い」がこもったたくさんの作品が集まりました。

人権について考え、気付いたことを伝えようと工夫をこらしながらポスターを描く子ども達の姿が目に浮かびました。
小学校低学年の作品は大切な友達を思いながら、元気よく描かれた作品が多く見られました。

小学校中学年・高学年になると、学校、地域、世界へと視野を広げて、人権を考えることができるようになっていることが伝わってきました。

中学生は、色彩や技法について学んだことを活かして、自分が伝えたいメッセージを表そうとする作品が目を惹きました。

高校生の作品は、訴求力を高めるため、配色・構図・技法など様々な工夫がされていました。
これからも、本コンクールに取り組むことが、人権について考え、だれもが自分らしく生きることのできる社会の実現

に向けて行動する機会になることを願っています。

また、創意工夫しながら描いたり作ったりすることを楽しむ図画工作、美術に触れる機会になり、豊かな世界の作り手として

活躍できる力を伸ばしてくれることを願って、講評とさせていただきます。

 

令和5年度受賞作品

上記12団体賞のほか、優秀賞33点、佳作55点の入選作品があります。

令和5年度人権擁護啓発ポスターコンクール受賞者一覧

※学校名及び学年は受賞時のものです。

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